介護士の中には若い女性も多く見受けられます。若い女性は、結婚を機に一度現場から離れてしまうこともあるでしょう。出産や育児を一通り終えてから、また社会復帰をしようと考える人が一定数います。介護の世界は復職が簡単だとは言っても、元の現場にそのまま戻れるわけではありません。社会復帰には少しコツがいるので、その点を理解しておきましょう。
日本には、「潜在介護士」と呼ばれる人たちが数多く存在しています。これは、介護士の資格を持っているのに社会に出ていない人たちのことを指します。やはりブランクがあると現場復帰はしにくいものですから、こうした人たちが増えるわけです。このまま潜在介護士の問題を放置しておくと、将来数十万人も介護を担う人材が不足すると予測されています。
近年になってようやく、問題解決のために国も動き出しました。潜在介護士を社会復帰させようという政府の取り組みがいくつも提案されているのはご存知の方も多いでしょう。厚生労働省の支援制度を利用してみると、割とスムーズに現場に復帰ができるかもしれません。
復職前に講習を受けることで、仕事の勘を取り戻すことができますし、人材不足で困っている職場を斡旋してもらえる可能性もあります。法令も頻繁に改正されるのが介護の世界です。法令の変化によって働き方がどう変わっているのかなど、事前に確認をしておくだけでもスムーズな復職へと繋がります。講習は無料で受けられるものもあり、経済的な面でも心配はないでしょう。