うつ病の発症などで休職した後の社会復帰が難しいことは知られています。半数の人は再び休むようになるとのデータもありますが、そこにはいくつかの問題点があります。
まず現実問題として生活できるだけの収入を得るためには、元の職場に戻ることが必要です。全くの新たな転職となれば、収入は大きく減る可能性が高いからです。けれども元の同じ環境に身を置くことによって、うつ病を発症させた時の記憶が戻るというケースは多いものです。仕事自体は楽になっても、当時と同じストレスを感じることが再び調子を悪くさせると言われます。
また職場で様々な配慮をしてくれるのは良いのですが、それがかえって気を遣う原因になることもあります。特別扱いをされることでプレッシャーを感じるというわけです。そこである程度は責任のある仕事に携わることが必要になります。時間も短い間で完結するような仕事をこなすのが理想ですが、実際にはなかなか難しいものです。
できれば社会復帰をする前のウォーミングアップができれば良いので、クラウドを利用して副業を行うのもひとつの手段と言えます。自分なりのペースで仕事ができますし、ある程度の責任感は生まれるので仕事をする上での満足感も得られることになります。生活のための収入を得る意味でもそれまでのスキルを生かせる案件を探すなどの工夫をしてみるのも良いでしょう。少しずつ心身共に慣れるように段階を踏むことが必要となります。
うつ病で今休職している人はしっかり休養することが大切です。休養することの大切さを再確認することも社会復帰の第一歩です。また社会復帰のためにしておくと役立つことなど元気に仕事に復帰する方法をきちんと知り、行動してから無理なく社会復帰するようにしましょう。